テントの結露対策8選 原因と対処法を紹介。

テントの結露対策8選!原因や濡れてしまったテントの乾燥方法もご紹介

寒い時期のキャンプの大きな魅力のひとつがテントの中で過ごす時間ですね。
温かいテントの中でコーヒーやお酒を飲みつつゆったりと過ごすのは至福の時間です。
でも、寒い時期のテントにはどうしても「結露」が発生しがち。
結露はどうして発生する?
結露が発生すると良くないの?
など、今回は結露に関する豆知識を紹介します!

テントが結露してしまう原因とは?

まず、どうして結露が発生するのでしょう?原因がわかれば対策もできますよね。
結露の原因はいくつかありますが、大きな原因として三つ考えられます

テントの内側と外側で温度差がある

冬の寒い朝、自宅の窓などに結露が発生しているのを見たことはありませんか?あるいは、しっかり冷えた缶ビールや缶コーヒーを冷蔵庫から出すと、缶に汗をかきますよね。
つまり、内側と外側の境界線に一定以上の温度差があると結露が発生します。
テント内の湿度にもよりますが、一般的には10℃前後以上の温度差があると結露が生じると考えられています。

テントの内の湿度が高い

もうひとつの大きな原因は、テントの中の湿度です。
結露は水分=湿気ですから、テント内に水分がなければ結露は発生しません。しかし、テント内には人の呼吸や汗から生じる水分や、自然の中でのキャンプ故に地面や草などから出てくる湿気もあり、テントの中に湿気がたまって結露になります。
テントの中の湿度が高ければ高いほど、外気との温度差が小さくても結露が発生しやすくなってしまいます。

結露しやすい素材や構造のテントを使用している

見逃しがちなのが、テントの素材と構造です。
結露は外気と内気との温度差によって発生しますので、熱の伝導率が低いほど結露が発生しにくくなります。
また、素材そのものに吸水性が高いものも結露が発生しにくいですね。
具体的には、薄くて熱がすぐ伝わってしまうポリエステルやナイロンは結露しやすく、コットン(綿)やポリコットンは結露がしにくい素材といえます。
また、テントの構造として、フライシートが無く一枚モノの「シングルウオールテント」は、軽くて設営しやすい反面、外気と内気の遮断物が薄いシート一枚しかないため、結露が大変発生しやすく注意が必要です。

テントが結露して困ること

そもそも結露ってなんでだめ?

では結露はキャンプにはNGなのでしょうか??
結露すると、いくつかのデメリットがあります。
・テント内の物が濡れる
乾かせば済むものもありますが、電子機器など、物によっては壊れてしまうものもあります。
また、シュラフ(寝袋)に結露が発生すると、熱を奪われて保温機能が低下してしまう場合もあります。
・カビが発生する
テント本体にもですが、せっかく揃えた大切なキャンプグッズにカビが生えてしまう可能性が高くなります
・撤収に時間がかかる
状況によっては結露が凍結してしまう場合もあります。濡れてしまった面をふき取るだけでも大変ですが、凍結した部分を融かして、更に乾かすのは大変な時間のロスですね。

テントにカビが生えてしまったら

こちらの記事でテントにカビが生えてしまった時の対処法・カビ対策について解説しておりますのでご一緒にどうぞ。

テントのカビ取り方法・予防方法を解説!カビにくいテントの特長とは?


テントの結露対策8選

結露が発生するいくつかの原因がわかったところで、対策を紹介しましょう。
ちょっとしたひと工夫するだけでも大きな効果が得られるものもありますので、是非実践してみてください。

1. 結露しにくいテントを選ぶ

まずはテント選びからです。先にも書きましたが、そもそも結露しやすい素材のテントは避けるのが無難です。
薄くて熱伝導率の良いポリエステルやナイロンは避けた方がよいですね。
最も結露しにくいのはコットン=綿で、次がポリコットン(コットンとポリエステルのハイブリッド)です
結露対策だけを優先すればコットンがベストですが、価格が高めなのと、重量があるのと、コットンもポリコットンも乾かすのに時間がかかるという欠点があります。
いきなり購入するのは難しいかもしれませんので、まずはタナベレンタルサイトからレンタル品で試してみるのもいいと思います
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結露しにくいポリコットン素材でありつつ、ベンチレーション用の窓もついていて換気もしっかりできます。
高さもあって広々として、居住性も抜群ですよ!

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2. 大きめのテントを選ぶ

先にも書きましたが、結露になるのはテント内の人の汗や呼吸、地面からの湿気が主な要素です。
できるだけ広いテントにすれば、それだけテント内の人口密度が薄くなりますので、できれば実際にテントに入る人数よりも多めの定員数のテントを選ぶとよいですね。

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3.湿気の多い場所にテントを設営しない

結露しにくい場所を選ぶのも重要なポイントです。できるだけ湿気の少ない場所を選びましょう。
・湖畔や、川など、水辺は避ける
・日当たりの良い場所を選ぶ
・地面は芝生よりは砂利の方がよい
この3点を抑えるだけでもかなり湿気を避けることができます。
地面は実際に手で触ってみて、湿っていないか確認してみましょう。
キャンプサイトによっては、ウッドデッキの上にテントを設営できる場所もあります。テントが地面に直接触れませんのでオススメです。

4. グランドシートや新聞紙を敷く

地面からの湿気を避けるには、テントと地面との間に隙間を作ったり遮るものを入れるのもひとつ。
グランドシートやビニールシートなどを一枚敷くだけでも充分効果があります。
また、テント内の床やグッズの下にも新聞紙を敷いたり、床にフロアマットを敷いて湿気を吸わせるのもアリですね。
ちなみに新聞紙は結露をふき取るのにも役立ちますので、多めに持参するとよいでしょう。

5. ダブルウォールテントの場合はインナーシートとフライトシートの隙間を作る

ダブルウォールテントとは、インナーシートを覆うようにフライシートを被せた二重構造のテントのことです。
二つのシートの間に隙間があるため、フライシートに結露が発生しても、居住スペースであるインナーシートには結露しにくいのが利点です。
ただし、ふたつのシートがくっついてしまうと効果は発揮されないため、張りロープをしっかりピンと張って設営するのが大切です。

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タフスクリーン2ルームハウス

コールマンで手堅い人気のタフスクリーンテントです。
フライシートとインナーシートの二重構造かつベンチレーション(換気)システムもあり、高い結露対策効果が期待できます。
また、初心者でも設営しやすいようにポールなどのアイテムを色分けされているため、簡単に設営できるのもありがたいポイントですね。

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6. こまめに換気をする

結露対策の基本中の基本は「換気」です。
テントの内側と外側の温度の差を少なくするため、テント内にたまった湿気と熱を放出し、外気を入れて循環させましょう。
ベンチレーションなどの換気機能が備わっているものはその機能を活用し、なければ入り口を開放するなどして定期的に換気するのが重要です。
また、小型のサーキュレーターを使い、空気を循環させるのも効果があります。

7. 除湿剤を使用する

家庭で使っている除湿剤をテント入り口や隅にいくつか置くのも効果があります。
タンク式のものだけでなく、吊り下げ式のものも併用すると効果が増加しますよ。
荷物が増えますが、今は小型の除湿器もありますのでそちらを使うのもオススメです。

8. 冬は薪ストーブや電気毛布などを使用する

暖房機器を選ぶ際にもポイントがあります。
石油ストーブやガスストーブは、燃焼する際に水蒸気を多く排出するため、できれば使用は避けた方がよい暖房機器です。
オススメは水蒸気が発生しない電気ストーブか、煙突でテント外に水蒸気を排出できる薪ストーブです。
特に薪ストーブは短時間で温度が上昇するため、テント内の湿度を下げて結露を取る効果が高く、撤収時にも濡れたグッズやテントを短時間で乾かせるというメリットもあります。

結露してしまった場合の乾燥方法

いろいろな対策をしても、結露を100%防ぐのはなかなか難しいものです。
もし結露してしまった場合は天日に干す自然乾燥がいちばんですが、時間がかかってしまいます。
最も簡単で確実な方法は、やはり「ふき取る」ことです。柔らかい布や新聞紙、もしあればホームセンターなどで売っているセルロースシートでふき取りましょう。
ただし、ゴシゴシこするのは厳禁!
テント生地を傷つけないように、ポンポンと叩いたり、布や新聞紙の全面をそっと当てて吸わせるようにして結露を取ります。
また、サーキュレータを併用して風を当てて乾燥を早めるのもアリですね。

まとめ:結露対策をして快適なキャンプを楽しもう

この時期のキャンプの悩みの種のひとつである「結露」。
その発生理由と対策を知っておけば、発生をかなり抑えることができますし、もし発生してしまってもしっかり乾かすことができますね。
更に、帰ってきてからもしっかり乾かすことをオススメします。
でもメンテが面倒だなぁ。。という方は、記事中にも何度か触れましたがレンタルがオススメです。
タナベレンタルにはキャンプに必要なグッズがひと通り揃ったセットもありますので、是非活用してみて下さい!

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