自分にとって最適な遮光テントとは?!用途別の選び方と合わせて解説
雲一つない快晴の中でのキャンプは、開放的で最高の気分になりますよね。
でもその一方で、強い日差しにより眩しくて目が覚めてしまったり、テント内の温度が急激に上がるので昼寝もできない、という経験をした人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、日光や紫外線をシャットアウトしてくれる遮光テントのメリットや選び方について解説します。
おすすめ遮光テント8選も紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
遮光テントがもたらす三つの大きなメリット
■紫外線対策
強い日差しのもとでの日光浴は気持ちがいいものですが、紫外線を浴びすぎると体に悪影響を及ぼします。
代表的な日焼け・シミ・シワなどのほか、皮膚がん・白内障・免疫機能の低下など健康に関わることも。
遮光テントはUVカット加工が施されているので、紫外線から肌を守ってくれる効果があります。
UVカット加工が施されている遮光テントで紫外線対策をすれば、日焼けや健康への不安も減って安心してアウトドアを楽しむことができますよ。
■プライバシー空間の確保
遮光テントは室内が暗いため、外から室内の様子が見えにくい構造になっています。
そのため、着替えやお昼寝・就寝時など、誰にも邪魔されたくないシーンでもプライバシーが確保できて、安心して使用することができます。
室内が暗いため、お昼寝だったら外が明るくても快適に眠ることができるし、朝ゆっくり寝たい時でも日差しで起こされることなく、ぐっすりと眠ることができます。
■快適な居住スペース
遮光機能のないテントでは日光の熱が室内にこもるので、とくに夏の日中は居られないほど暑くなってしまいます。
ゆっくりテントで昼寝したいけど暑くて無理・・なんて経験はないでしょうか。
一方、遮光テントはその名の通り強い日光を遮るので、熱がこもらず室内の温度上昇を防いでくれます。
また、遮光テントの中でもメッシュ窓やベンチレーションが充実しているものを選べば通気性も高く、より快適に過ごすことができます。
外の風を感じながら涼しく過ごせるので、夏キャンプにはおすすめのテントです。
小さい子供がいる家族に最適な遮光テントの選び方
■紫外線対策 – 子供の皮膚をしっかり守る
子連れファミリーキャンパーにとって、まだ肌の弱い子供への紫外線の影響は気になりますよね。
そこで紫外線から体を守ってくれる遮光テントが活躍するわけですが、 遮光テントを選ぶなら、UPF(紫外線防御係数)の数値が高いものを選ぶようにしましょう。
UPFとは紫外線防止の指標となる数値のことで、数値の大きいものほど紫外線をカットします。
15~50+の数字で表されており、50を超えたものはすべて【50+】と表記されています。
また、テントの素材は主にポリエステル ・ナイロン・コットン・ポリコットンなどがありますが、遮光テントとしてはより濃い日陰になるコットン・ポリコットンがおすすめです。
■安全性とテント構造– 安心できるテントの選び方
遮光テントには多くの種類や形状がありますが、子供がいるファミリーキャンパーにおすすめの遮光テントはドーム型か2ルーム型です。
■ドーム型
独立したシンプルな構造なので、1人でも簡単に設営できて風にも強い。
タープと組み合わせれば広々と使える。初心者におすすめ。
■2ルーム型
リビングと寝室の2部屋構造のためサイズが大きく設営がやや大変だが、
自宅にいるようにゆったり使えるのでファミリーにおすすめ。
他にファミリーでよく使われている遮光テントでは、コンパクトで設営簡単なワンタッチテント・ポップアップテントもあります。
ですが、こちらはキャンプに使うには強度が足りないため、ピクニックやデイキャンプ向きになります。
■プライバシー対策– 昼寝や授乳も安心
小さな子供がいるとお昼寝時間の確保や授乳が必要なので、プライバシーが保たれる遮光テントはより適しているといえます。
とは言え、フルクローズにした場合の通気性が気になりますよね。
通気性については、ベンチレーションやメッシュ窓が充実したタイプを選べば解決します。
ベンチレーションとは換気口のことで、ほとんどがテントの天井付近にあります。
下から外気を取り込み、中にこもった空気を換気口から外に逃す構造になっているので、 テントをフルクローズにしても安心して授乳やお昼寝ができますよ。
さらに、メッシュ窓付きのタイプを選べばシーンに応じてクローズと切替できるので、より風を通して快適に過ごせます。
紫外線や人目が気になる人向けの遮光テントの選び方
■紫外線対策 – 長時間のアウトドアでも安心
キャンプで思いっきり日差しを浴びたい人もいる一方で、紫外線が気になる人も多いでしょう。
大量の紫外線を浴びるとシミ・シワになりやすいだけでなく、皮膚がんなどの健康被害も気になります。
そのような健康面からも、遮光テントを購入する際には遮光率とUVカット率の高い遮光テントを選びましょう。
遮光率とは、日光と熱をどのくらいカットできるかを表していて、
UVカット率は、どのくらいの紫外線をカットできるかを表しているものです。
双方ともに数値が高いほどその効果を発揮するので、ぜひ表記をチェックしてから購入してくださいね。
■プライバシー対策・空間の確保
キャンプに行っても人目を気にせずダラダラ過ごしたい、という人にも遮光テントはおすすめ。
昼間でも室内が暗く外から中の様子がほぼ見えないので、誰にも邪魔されることなく快適に過ごせますよ。
室内を暗くする遮光生地の秘密は、表側で太陽光を反射させて裏側で熱をブロックする仕組みです。
前項でも解説した通り、遮光率が高いほど光を反射させてブロックするので、より暗さを求める人は数値の高い商品を選びましょう。
■通気性の対策 快適性を追求するポイント
遮光テントでフルクローズにしても快適に過ごすためには、通気性を確保するためのベンチレーション機能が必須となります。
テントの天井についているベンチレーションは、下から外気を取り込み、上のベンチレーション(換気口)から中のこもった空気を出す働きをします。
このベンチレーションが開いていないと、室内は高温多湿となり熱中症の心配もあるので、必ず開口していることを確認して使用しましょう。
おすすめの遮光テントメーカー・ブランド・価格
高品質な遮光テントメーカーとその特徴
遮光テントの中でも高機能で人気のある4つのメーカー、コールマン・ケシュア・DOD・ロゴスの特徴について解説します。
コールマン
アウトドアブランドといえばコールマン、と言われるほど歴史が長く信頼性の高いメーカー。
コールマンの遮光テントの特徴は、90%以上の日光を遮断する「ダークルームテクノロジー」という独自技術です。
暑い夏でもテント内の温度上昇を大きく抑えてくれて、室内を暗く保ちます。
ケシュア
ケシュアはフランス最大規模のアウトドアメーカーで、低価格にもかかわらず高スペックなアウトドア用品を扱っています。
ケシュアの遮光テントの特徴は、99%という高い遮光性と遮熱性を備える「FRESH&BLACK」素材を採用しているところ。
この素材は特許も取得しており、内部の暗さを保ち夏でも涼しく過ごしやすいのが特徴です。
DOD
個性的かつリーズナブルなアウトドア用品を扱うDOD。
ウサギのマークが印象的でおしゃれですよね。
DODの遮光テントは厚みのある150デニール生地やTC素材を使用しているので、高い遮光性・耐久性を実現しています。
厚みのある生地を使用することで遮光性が高くなるため、テント内の温度上昇を防いでくれるんです。
より遮光性を高くするカーキ・グレーなどの濃色が選べる点もポイントですよ。
ロゴス
ロゴスは、デザイン性が高く比較的安価なアウトドア用品を扱う日本のメーカーです。
ロゴスの遮光テントは、独自の遮光技術「ソーラーブロックコーティング」が施されていて遮光率100%、UVカット率99.9%という高い遮光性を実現しています。
その効果は真夏のテント内温度を最大−15℃下げてくれるほどで、暑い夏でも驚くほど快適に過ごせますよ。
予算別おすすめ遮光テント8選
コールマン/タフスクリーン2ルームエアー/MDX+
光を90%ブロックして幕内の温度上昇を大幅に抑えるダークルームテクノロジーと、紫外線を99.99%カットするUVPRO加工により、涼しく快適に過ごせる2ルームテントです。
また、通常のメッシュよりも大きなワイドエアメッシュにより通常の1.5倍の通気性を実現。
まさに夏にぴったりの2ルームテントと言えます。
コールマン/ツーリングドームST+ ソロ
タフスクリーン2ルームエアーと同様、ダークルームテクノロジーとUVPRO加工を採用したコンパクトなソロ用テントです。
こちらは閉め切ると真っ暗になってしまうため、テント上部にはクリアルーフウィンドウがあり、必要に応じて光を取り込めるようになっています。
前室があり荷物が置けるので、ゆったりとソロキャンプを楽しめますよ。
ケシュア/キャンプ ファミリーテント エアーテント
ポンプで空気を入れるだけで立ち上がる4~5人用の2ルームテント。
ケシュア独自のFRESH&BLACK素材を採用しているため、遮光性・遮熱性だけでなく、UVカット率がUPF50+と非常に高いのが特徴。夏の暑い日中でも涼しく快適に過ごせます。
両サイドに2つ寝室がついていて真ん中がリビングスペースになっているので、2組でのデュオキャンプやファミリーキャンプにおすすめ。
ケシュア/キャンプ ポップアップテント 2 SECONDS FRESH & BLACK
ファミリーテントと同様FRESH&BLACK素材を採用した、設営と撤収が簡単なソロ用のポップアップテント。
温度上昇や紫外線を抑えることはもちろん、前室に荷物が置けるので室内は広く快適に過ごせます。
また、メッシュ付きベンチレーションにより、虫の侵入を防ぎながら通気性を確保できる点もおすすめポイントです。
DOD/カマボコテント3M ファミリー
最大10人が就寝可能な大型のカマボコ2ルームテントです。
遮光性・耐久性の高い150デニール生地により幕内の温度上昇を防ぎ、UPF50+のUVカット加工も施されています。
広々と涼しく快適に過ごしたいけど紫外線も気になる、という人におすすめしたいテントです。
カマボコ型のため天井高が高く、移動しやすい快適な居住空間も魅力ですね。
DOD/ショウネンテントTC ソロ
広々としたリビングがあるソロ用2ルームテントです。
リビングは大人1人分のテーブルとイスを置いてもゆったりとしているので、広く快適に過ごせます。
焚火などの火の粉にも強いTC素材を使用しており、厚みがあるため高い遮光性・耐久性を実現しています。
また、インナーテントは取り外し可能なのでシェルターとしてより広く使うこともできますよ。
ロゴス/トラッドソーラー ジオデシックドーム-BA ファミリー
UVカット率99.9%以上・遮光率100%のトラッドソーラーコーティングを施した4~5人用ドーム型のテントです。
フライシートに使用されているメッシュにおいてもUVカット率・遮光率が通常の約1.5倍なので、通気性も抜群です。
メッシュにしても紫外線カットできるのは、嬉しいポイントですよね。
また、複雑にフレームを交差させる頑丈構造のため、遮光性だけでなく耐風性にも優れています。
強風の多いキャンプにおいては、安心して使用することができますね。
ロゴス/ソーラーブロック Q-TOP フルシェード-BA
ジオテックドーム同様、トラッドソーラーコーティングを施したサンシェードです。
ピクニックやディキャンプにおすすめのサイズ感で、フルクローズになるためプライバシーを守ってくれます。
折りたたまれたフレームを伸ばしてロックするだけのQ-TOPシステムにより、組立・撤収が非常に簡単なところもおすすめポイントです。
遮光テント選びで失敗しないために
テント内の温度上昇を抑えて、紫外線からも体を守ってくれる遮光テント。
外気の影響を受けることなく快適に過ごせて、テントから1歩外へ出れば自然が感じられるという、良いとこ取りのテントではないでしょうか?
ただ、魅力は分かったけど種類が多くて決められない、と迷う方も多いでしょう。
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この記事のライター
タナベスポーツ キャンプ部
この記事のライター
タナベスポーツ キャンプ部
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