【徹底解説】失敗しないテント設営とは?

失敗しないテント設営とは?テント設営の基本からよくある問題まで解説

失敗しないテント設営とは?テント設営の基本からよくある問題まで解説!

キャンプ場に着いてまずやることが「テント設営」ですね。キャンプ中の自分の居場所になるわけですから、テントの設営はとても重要です。でも、初心者の方やソロキャンの方は設営に不安もあると思います。
今回は、そんなアナタのお悩みを解決!テント設営のコツを紹介しましょう!

テント設営の基本ステップと失敗しないコツ

テント設営の基本ステップ

テントを設営するためには、大きく四つのステップがあります。

1. 場所選び
2. インナーテントの設営
3. シートの設営
4. ペグでの固定

この四つのステップですが、テントの形により多少異なります。 テントの形は色々あり、一般的に使われるものは「ドーム型テント」「ワンポール型テント」「ワンタッチ型テント」の三つと言われています。
今回は、その中で最もポピュラーで設営も簡単な「ドームテント」をベースに、設営方法の基本について説明していきます。

テント設営の場所選びとは?

地面選びからテント固定まで

テントの設営で最も大事なのが「場所・地面選び」です。ここを手抜きして設営してしまうと、後になってテントが崩れてしまったり、風で飛んでしまったり、せっかくのキャンプが台無しになってしまいます。快適に過ごすために、場所はじっくり選びましょう。選ぶポイントは五つあります。

1. 平らかどうか

地面に石や木の根、切り株などがあると背中にあたって熟睡できません

2. 適度な硬さはあるか

柔らかい地面は一見快適そうに思いますが、地盤が緩かったり、ペグがすぐ抜けてテントが固定できません

3. 水はけは良いか

山や森林の天気は変わりやすく、一時的にまとまった雨が降ることもあります。水はけが悪いと、テントの周りに水がたまり、テント内に水が入ってきてしまうこともあります。砂利や芝生がオススメですが、いざという時のためにテントの周りに溝を掘って雨水の通り道を作っておいたり、雨除けになる木々の下に設営するのもポイントです。

4. 風向きはどうか

風の通り道だと、テント内に風が吹き込んで膨れ上がったり、場合によっては飛ばされてしまいます。風下にテントの入り口がくるように設営するのもポイントです。

5. 危険個所ではないか

海辺や川べりは楽しそうですが、天候の急変や上流のダム放流などで増水すると大変危険です。また、キャンプ場では晴れていても、上流では大雨が降っていることもあるんです。絶対に避けましょう。

時間をかけずに効率的に設営する方法

慣れていないとテントの設営は思っている以上に時間がかかってしまいます。余裕がある時はそれも楽しい時間になりますが、できるだけ早く設営して現地でアクティブに動きたいですよね。ですので、テント設営は基本的には複数人での設営をオススメします。

あとは、先ほど書いたように平らな場所を選ぶことと、強風を避ければ複数人での設営ならそれほど難しいものではありません。誰かひとり、経験者がいれば更に安心ですが、みな初心者の場合は、説明書を事前にしっかり読んでおく、動画サイトで確認しておくだけでもかなり違ってきます。自宅の庭や公園で練習してみる(禁止されていないか確認しましょう)のもアリだと思います!

キャンプ初心者や一人でも簡単!テント設営のポイント

一人でも簡単に設営できるテントの選び方

今では一人で簡単に設営ができるテントもありますので、テントを選ぶ際に検討してみましょう。ワンタッチテントと呼ばれるものが主流ですが、ワンポールテントと呼ばれる、その名の通りポール(中心の支柱)が一本だけのタイプのものもあります。それぞれメリット、デメリットともありますので、キャンプの内容や目的によって選ぶといいと思います。

ワンタッチテントとは?

ワンタッチテントとは、その名の通り「ワンタッチ」で設営できちゃうテントのことです。最初からシートにポールなどが組み込まれており、折りたたみ傘を開くような感覚で設営できますので、わずか数分で設営完了です。気軽なデイキャンプやピクニックなどでの利用から宿泊できるものまで幅広く活用できます。

ただし、通常のテントより耐久性が劣るため、天候には注意しましょう。
※収納袋から取り出すだけで立ち上がる「ポップアップテント」もあります。こちらはワンタッチテントより更に強度が落ちますので、宿泊には向いていません。

一人でも安全に設営するポイント

第一に、「無理をしない」ことが大切です。川のそばや風の通り道、崖の近く。。など、少しでも危険な要素があるポイントは避けましょう。

焦らず、余裕をもって設営することもとても大切です。時間がかかっても、失敗しても、それもキャンプの楽しみなんだと流せるくらいの余裕があるといいと思います。焦って設営すると、怪我や事故にもつながりかねません。事前にイメージしてきた設営を、時間をかけてのんびり楽しみましょう。

テント設営の安全対策と注意点

テント設営時の天候や季節に合わせた安全対策

天候や季節に合わせた安全対策

大自然に身を置くキャンプは、日常とはかけ離れたゆったりした時間や広大な空間、山林の澄んだ空気を楽しむことができますよね。喧騒から離れた中で深呼吸するだけでも生き返った感じがします。そんな大自然の中に身を置くわけですから、天候が急変することもあります。もしもの時に慌てなくてもいいように、万が一のケースの想定もしておきましょう。

強風時のテント固定方法

テントの最大の敵は「風」です。木々が風を遮ってくれる林間サイトを選んだり、設営時に風の通り道を避けることは基本中の基本ですが、どうしても風がやまないこともありますね。そんな時は最低でもこの3つの対策をとりましょう。

1. タープは低くするか、片側を下げる。
風が当たる面積をできるだけ少なくしますが、最後の手段としては、タープは諦めてしまいましょう。

2. ペグは強度の強い「鋳造タイプ」を使う。
アルミは軽くて便利ですが、強風だと曲がってしまう可能性があります。

3. テントの向きは、入り口を風下にする。
風上に入り口をもってくると、テント内に風が入り込み、最悪の場合は吹き飛んでしまいます。また、テント内の四隅に重い荷物を置くのも案外効き目があります。就寝中の突風に飛ばされないよう、テントの外の物もきちんと片づけておくことも忘れずに。

雨天時の防水対策

せっかくのキャンプに雨が降ってしまうと残念ですが、実はテントの中で聞く雨音はなかなか風情があっていいものです。こちらも非日常を楽しめる滅多にないタイミングですから、雨天のキャンプを満喫したいですね。快適に過ごすための雨対策として3つのポイントをあげておきます。

1. 水はけのよい場所を選ぶ。
土のサイトは水はけがよくないため、芝生や砂利のサイトを選びましょう。また、窪地や低地など、水の通り道も避けるべきです。

2. 水の逃げ道を作っておく。
テントの周りに水が溜まってしまわないように、水が流れていくように掘っておくこともオススメです(禁止されているキャンプ場もありますので確認しましょう)。テントやタープに水が溜まって、重みでつぶれてしまわないように、どこか一か所に傾斜をつけておくことも大切ですね。

3. ペグ抜け対策も!
地面がぬかるんでくると、ペグが抜けてしまう可能性があります。重たい石等を載せてしっかり重しをかけておきましょう。

必要なキャンプ用品

キャンプに必要なグッズはたくさんありますね。グッズ選びもキャンプの大きな楽しみのひとつだと思います。今ではレンタル品も豊富に揃っていますので、まずはレンタル品から使ってみて、自分の好みに合わせて選んでいくのもオススメですよ!

ペグとロープの種類と選び方

テントを設営する際に欠かせないのがペグとロープです。特にペグはテントを固定させるための「杭」ですので、欠かせないアイテムです。最もオススメなのは「鋳造」タイプで、「最強ペグ」と呼ばれるほど強度が高く、万能タイプといえます。その分重たいですが、車やバイクでいくキャンプならイチオシです。他にはピンペグと呼ばれるフック型のものや、簡易的なプラスチック製のもの、金属製のものがありますが、アルミ製は地面には刺さりやすいですが支える強度が弱く、プラスチック製は最も強度が弱いものの、柔らかい地面に刺さるととても抜けにくい利点があるなど、キャンプシーンに合わせて選びましょう。

また、ロープは「ガイロープ」と呼ばれるテントやタープ用のロープを使いましょう。太さや色のバリエーションが豊富ですが、基本的には商品の耐荷重を調べて購入すればよいと思います。目安としては太さ4~5ミリ、長さはテントで3メートル、タープで4メートルと言われています。

テント設営時、あると役立つキャンプ用品

初心者に絶対オススメな一品はズバリ「自在金具」!

テントを綺麗に設営するポイントは、「ガイロープをいかにピンと張るか」に尽きると思います。逆を言えば、それだけガイロープをしっかり張るのは難しいんですね。何が難しいのかというと、「たわみがでないように結ぶこと」。せっかく固く結べたのに、手を放してみたらユルユルだった。。。ということがよくあります。

そんな面倒な手間を解決してくれるのが「自在金具」。ガイロープの張り具合を調整でき、設営はもちろん、撤収も楽になります。種類は大きく3つありますが、初心者は二つの穴がある平面タイプから使ってみましょう!

よくある問題とその解決方法

テント設営後によくある問題

悪戦苦闘してテントを設営したのに、「ああしておけばよかった」「こうしておけばよかった」と思うことがあります。石や木の根がない平地を選ぶ、水はけのよい場所を選ぶ、雨対策をしておく、風向きを考える、日射しを遮る木々のある場所を選ぶ。。。などの基本的なことは必ず押さえましょう。

ペグが抜けた時の対処法

強風や雨水などでペグが抜けてしまうことがしばしばあります。そんな時は、身近にある石や水を汲んだバケツ、丸太などで代用します。これはペグを補強する効果が高いので、不安を感じた際には最初からペグの上から置いておくことをオススメします。
※「エバンスノット」と呼ばれる方法など、ほどけない結び方がありますのでサイトなどで確認を!

また、予備のペグがあれば、2本のペグで強度を増やすこともできます。クロスペグといわれる手法で、2本のペグを交差させて差し込むことで、強度が増します。

テントが破れた場合の応急処置

何かを運んでいる時にひっかけてしまったり、風で飛んできた物が当たりテントが破れてしまうことがあります。そんな時のために、切り口に貼るだけのシール式のリペアシートや、シームグリップという補修剤を常備しておくと便利です。

また、テントが破れた時以外にも、いざというときに意外に役立つのが「ガムテープ」。

椅子やテーブルなどの破損、バケツやクーラーボックスなどの水漏れなど、ちょっとした補修には大変役に立ちます。強度の強い布製のガムテープは是非持っていきたいアイテムです!

まとめ:テント設営の基本を抑えてキャンプを楽しもう!

テント設営時の天候や季節に合わせた安全対策

ということで、テント設営の入門編をまとめてみました。うまく設営するには、自分に合ったテント選び、事前の下調べ、現地での場所選び、頼りになるアイテム。。。

これら基本的なことをしっかり押さえておけばダイジョーブ!アイテムは多種多様でたくさんあるので、まずはレンタル品から始めるのがオススメです。買う前にレンタル品で試しながら、自分に合ったアイテムを探してみましょう。

キャンプ地に着いたらそこはもう日常から離れた大自然の中。そこでゆったりと過ごすわけですから、「ちょっとした失敗くらい楽しんじゃう」くらいの心構えでいきましょう!

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