【キャンプに使う斧の選び方】手斧のおすすめ紹介!薪割りの際の使い方も解説【焚き火のすゝめ】
キャンプの大きな楽しみのひとつに「焚き火」がありますよね。陽が傾きかけて空の色が少しずつ変わり、やがて暗闇が広がってゆく中での焚火は格別です。食事が済んでから、物音ひとつしない大自然の中で、パチパチと薪がはぜる音を聞きつつゆらゆらと動く炎を眺めると、日常の雑念が全て消えていくようです。
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そんな焚き火を楽しむために、自分で薪を割ってみてはどうでしょう?買ってきた薪をそのまま使うよりも、格段に火付きがよくなりますよ。
今回は薪を割るための「斧」について、オススメや使い方を紹介しましょう!
キャンプで斧を使うメリット
キャンプに斧は必要なの?
焚き火には薪が必ず必要ですよね。買った薪は時分の焚き火台に合ったサイズではないなど、そのままでは使い勝手がよくないので、自分で割った方が良いですね。
小さい薪ならナイフでバトニングすればよいですが、大きなものはやはり斧で割る必要があります。ナイフや鉈では割り切れなくても、斧であれば簡単に割ることができます。
また、斧そのものの重みを使って薪を割るため、実は想像以上に力が要らないんですよ。なので、女性でも思ったより簡単に薪を割ることができるのが斧のオススメポイントなのです。
キャンプに使う斧の選び方
では斧を選ぶ際にはどんなポイントに気を付けたらいいのでしょう?おさえておきたいポイントを紹介します。
初心者も安全な斧選び
斧は「刃物」ですので、取り扱いには注意が必要です。慣れない作業で怪我をしてしまっては、せっかく楽しみにしていたキャンプが台無しになってしまいますね。
初心者にも安全に使える斧を選ぶためには、「サイズ」「持ち手の素材と形状」「重さ」をしっかり確認して選ぶことが大切です。
サイズ
まずはサイズですが、片手で使うのか、両手で使うかによって使いやすいサイズが変わってきます。
大きく振りかぶって割るようなものではなく、キャンプではもう少し小ぶりな薪割りになります。
女性でも簡単につかえる片手のものであれば60cm以内、両手で握るガッシリしたものなら60cm以上の物を選ぶといいですよ。
持ち手の素材と形状
昔ながらのベーシックな斧の持ち手は木でできています。色が付けてあったり握る部分に加工がしてあったりするものもありますが、基本は木製です。木製のものは使う程になじんできてしっくりくるので愛着も湧いてきますね。
木製の斧は斧頭の刃物が抜けないようにクサビが打ち込んでありますが、湿気や乾燥などによりクサビが緩むことがあるため、定期的なメンテナンスが必要です。
木製の持ち手の他に、軽くてメンテナンスもほぼ不要な樹脂製のものもあります。まだ斧に慣れていない初心者の方は、強化プラスチックや樹脂製のものがオススメです。
形状も直線型のものや曲線を帯びたもの、グリップ部分だけ樹脂にしたものなど様々ですので、自分に合ったタイプの物を選んでみてください。
重さ
斧は素材や大きさによって重さが異なります。軽いものでは300gから、重いものでは1㎏を超すものまであります。
薪割りは斧そのものの重量を活用して割ることになりますので、ある程度の重さがあったほうが使いやすいと思います。
慣れるまでは多少時間がかかるかもしれませんが、使い勝手を考えると1㎏以上あるものの方が便利だと思います。
小さい手斧に低評価レビューが多いワケ
先ほども書きましたが、斧はそのものの重量を活用して薪を割ります。
だから思ったより力が要らずに薪が割れるわけですね。
携帯性を重視するならもちろん小さめの手斧は便利だと思いますし、柔らかい樹種のものであれば充分対応できます。しかし、堅い樹種の大きめの薪を割り切ることができないため、ここは一長一短ですね。
自分のキャンプスタイルや焚き火グッズの大きさに合わせるなどして選ぶようにしましょう。ブナ科や針葉樹など割りやすい樹種なら「くさび」をうまく使うのもアリです。
※「くさび」については後ほど説明します!
キャンプにおすすめの斧4選
Hultafors(ハルタホース)スカウト 840025
(参照元Amazon)Hultafors:ハルタホースは1888年にスウェーデンで創業したブランドです。
もともとは工具メーカーでしたが、19世紀後半から斧を手掛けるようになりました。100年を超す伝統あるブランドですので、信頼をおける製品だと言えると思います。
ハルタホースの斧の特徴は、見た目はシンプルで質実剛健な作り。斧頭は鋼を何度も叩いて鍛え上げる鍛造で、刃こぼれすることなく永く使えます。
また、緩い曲線を描く柄がとてもバランスに優れていて、斧を正確に振り下ろすことができます。正に職人気質の逸品といえるのではないでしょうか。
こちらの斧はそんなハルタホースの定番で、大きさも手ごろ。両手でも片手でも使えますので、入門用としてオススメです
ハルタホースの斧の評判
切れ味最高。握りもバッチリ。重量も片手で作業するには丁度いい感じです。焚火の薪割り用に購入しましたが、薪割りがこんなに楽しくなるとは思いませんでした。他の斧と色々迷いましたが、選んで正解でした。鉈で我慢していたこれまでの作業を悔やみます。
Amazonレビューから引用
持ち運びに支障がないなら、鉈やナイフより手早く割れるという
Fiskars(フィスカース)X25
(参照元Amazon)女性でもそれほど力を入れなくても割ることができ、おしゃれなデザインでジワジワと人気が出てきているのが「フィスカース」の斧です。
フィスカースはハサミで有名なフィンランドの老舗製造ブランドです。1649年創業という長い歴史からも、その信頼度がわかりますね。
フィスカースX25はいわゆる「ザ・斧」のイメージとは異なり、グラスファイバー製の柄に研ぎ抜かれた刃、そしてヘッド寄りの重心、そして70cmという絶妙な長さで、女性がとても使いやすいサイズ感と重量バランスになっています。
見た目も他には無い存在感がありますので、こだわりの一品を探している人には是非お勧めします!
Gränsfors Bruk(グレンスフォシュブルークス)ハンドハチェット 413
(参照元Amazon)こちらもスウェーデンのブランドで、1902年から斧を製造しています。現在はキャンプや狩猟、工芸向けに作られていますが、もともとは林業向けから始まっているため、使い勝手や頑丈さはお墨付きといえます。
1本1本が職人による手作りで、伝統的な工法で造られています。大量消費を避け、環境に配慮した製品作りも高い評価を得ています。
このハンドハチェットは片手で使えるシンプルな斧です。太めの柄で武骨さがあり、見た目の実直さ通りに非常に頑丈で使いやすい片手斧といえます。
この413は大きさも手ごろで使いやすく、小さめの刃はナイフとしても使えます。武骨な風合いは、使い込めば更に深みが出てきて愛着も湧いてくると思いますよ。
Husqvarna(ハスクバーナ) ハチェット H900
(参照元Amazon)ハスクバーナはスウェーデンのチェーンソーや芝刈り機のメーカーで、330年もの伝統を持つ歴史あるブランドです。高い信頼があり、世界60か国以上の林業で採用されていて、日本でも農林・造園業で広く使われています。
ハスクバーナのハチェット(手斧)の最大の魅力のひとつは「コスパの良さ」。工場で量産されるため価格が安定しており、他のメーカーの斧は1万円~2万円するのが普通ですが、ハスクバーナは5,000円位からラインナップされています。
また、木製の柄のスタンダードな斧から、H900のような強化プラスチック製のものまで、ラインナップが充実しているところもハスクバーナの魅力といえます。H900は握りやすく滑りにくいグリップに加え、ヘッドの重さのバランスがよいため振り下ろした際のインパクトが非常に効率よく発揮されます。
キャンプを中心にアウトドア関連情報を発信しているブログ「キャンプのタレ」さんの記事からキャンパー目線のリアルな使用感をチェックすることが可能です!そちらも併せてご覧ください。
Random Thoughts 様の動画で素早く割れる様子を確認できます。
キャンプ初心者必見!斧の使い方
では実際に斧を使うにはどんな注意点やコツがあるのでしょう?3つのポイントを紹介しますね。
基本の持ち方
足は肩幅に横に広げます。足を前後に広げた方がなんとなく良いと思いがちですが、振り下ろす際に左右にバランスが崩れやすいんです。
持ち手は、右利きの場合は「左手は柄の末端」をしっかり握ります。できれば滑り止めの手袋がある方がいいと思います。右手は柄の末端から30cmほどのところに添える感じでフワッと握ります。
で、振り下ろす際には腰をひくく卸して重心を下げ、末端を握っている左手まで右手をスルッと移動させて斧頭の重みを利用して振り下ろす・・・そんなイメージです。
安全に使うための注意点
まず第一は、力を入れすぎないこと。力みすぎるとかえって目標が定まらずに危険です。
同様に、大きく振りかぶるのもやめましょう。斧自体の重みを利用して振り下ろすよう心掛けてください。
また、薪が割れた際に木片が飛び散ることがありますので、肌の露出は避けて長袖長ズボンがオススメです。
あとは、当然ですが斧は「刃物」ですので、小さなお子さんなどには充分気を付けてくださいね。斧と柄が一体型でない場合は、しっかり固定されているかの確認も忘れずに。
薪を上手く割るコツ
何度か書きましたが、力を入れすぎずに斧そものの重みを利用して割るよう意識しましょう。
足は肩幅ほどに横に広げると安定します。振り下ろす際に腰を一緒に下ろすと、その重みも加わって腕に力を入れずに割ることができます。
また、薪の真ん中よりやや手前を狙うと無駄な力を入れずに割れやすいです。割れやすい広葉樹を選ぶのもいいと思いますよ。
安全に割るならくさびも
斧はちょっとハードルが高いかな。。と思う人もいるかもしれません。そんな人は、まずは「くさび」を使ってみてはどうでしょう??大げさに構えず、お手軽に割ることができますよ。
メリット
くさびのメリットはズバリ「お手軽さ」ですね。かさばらないし、軽いし、薪に当ててハンマーでコンコンと叩くだけ。お子さんや女性でも気軽に使うことができます。
堅い木や繊維の多い木など、樹種によっては斧よりもたやすく割ることもできます。
デメリット
手軽さがウリのくさびですが、デメリットもあります。
まず、大きな木には不向きですね。くさびを打ち込んでも割れずに、刺さったまま抜けなくなってしまう。。そんな心配もあります。できれば小ぶりの薪を選ぶか、余裕があればくさびを2本使うことをオススメします。
もうひとつは、薪が割れすぎて思った以上に小さくなりすぎてしまうことがあります。あまり小さくなりすぎると着火用くらいにしか使えなくなってしまうので注意が必要ですね。
キャンプでおすすめのクサビ
では次は使いやすいおすすめのクサビをふたつ紹介します!
SANC.(サンク) 薪割クサビⅡ
(参照元Amazon)SANCは日本の工場直販のガレージブランドで、クサビがメインのブランドです。このクサビは斬新な使い方の発想で人気がでました。
クサビを地面に置き、その上に薪をのせてハンマーなどで叩くという、これまでなかった発想で、大変使い勝手のよいクサビです。
上から打ち付ける従来のタイプとは異なり、安定しているため斧やナイフのような危なさがなく、女性やお子さんでも楽しく安心して使うことができます。
コレロッカ 薪割りクサビ TSURUGI
(参照元Amazon)コレロッカは子供と楽しくキャンプができるグッズを製造している日本のブランドです。
この商品も子供でも安全に薪割りを楽しめるよう、軽くて持ちやすい形状にと開発されました。大人が付き添えば、3歳児からでも薪割りに挑戦できますよ。
また、大変コンパクトで、ペグケースに収めることができます。
力のない女性でも薪割り出来ます。
今までナタや斧で中々割れなくて苦労していましたが、これを使うようになってから硬い薪も気持ちよく割ることができるようになりました。
Amazonの コレロッカ 薪割りクサビ [ TSURUGI ] 薪割り 楔 クサビ 薪割り楔 薪割り機 薪割り器 薪割り台 両断クサビ 小型 子供 軽量 手動 コンパクト 持ち運び 焚火 焚き火 薪ストーブ キャンプ アウトドア 広葉樹 針葉樹 おすすめ 置き型 corerocca レビューから抜粋
自分で割った薪で焚き火を楽しもう!
いかがでしたか?薪を割るだけでも、斧か、クサビか、あるいはナイフか。。。自分に合ったアイテムを選んでくださいね。
最近は楽なキャンプも人気がありますが、自分で薪を割ると「ああ、キャンプはこの手間がかかるところが逆にいいんだなあ」と達成感を味わえると思います。その薪で起こした焚き火はきっとまた違った趣がありますよ!
また、タナベレンタルでは焚き火台も取り扱っていますので、是非検討してみてください。
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