インナーテントで快適なキャンプライフを楽しもう! 必要性や種類、素材などについてご紹介
何気なく使っているテントですが、基本的なシート構造として「フライシート」と「インナーテント」の2種類が組み合わせて作られています。
大雑把に言えば、フライシートは外張りのテントシート、インナーテントはフライシートの内側に張るテントになります。
では、どうしてわざわざ二重構造にしてあるのか? なくてもいいの?? 使うとどんなメリットがある??デメリットはないの??など、詳しく知っている人は案外少ないかもしれませんね。
今回は、そんな方のためにインナーシートの役割や便利な使い方などを紹介します!
インナーテントとは?
インナーテントとは、外側のテントシート:フライシートの内側に張るシートのことですが、大きく分けると二つのパターンがあります。
まず、当たり前すぎて意識しないと気づきませんが、通常のテント(よくある三角型のテントのことですね)を購入すると、インナーシートが付属でついているのが一般的です。薄手のメッシュ時のものが多いですね。
また、最近では、「カンガルースタイル」というテント形式がジワジワと人気がでてきています。
カンガルースタイルとは、大型のテントやシェルターの中に、就寝用の小さなテントを設置する形式の事です。カンガルーの赤ちゃんをお母さんカンガルーがお腹の袋に入れている姿に似ていることからそう呼ばれています。
■カンガルースタイルにおすすめのインナーテント
DOD ワンタッチカンガルーテントS
人気のDOD(ディーオーディー) カンガルーテントS(amazonより引用)ワンタッチで設営できる、カンガルースタイル専用のインナーテントです。
インナー専用なので防水加工の必要がないため、素材はコットン(綿)100%で、結露を最大限に防いで快適に過ごすことができます。
カンガルースタイルにおすすめのシェルター
FIELDOOR トンネルテント620
コスパで話題のFIELDOORが提案するトンネルテント(amazonより引用)スペースの広さと居住性、レイアウトしやすさで定評があり、カンガルースタイルのシェルターとしても人気のトンネルテント。コスパ最強といっても過言ではない価格でFIELDOORからもリリースされています。耐水圧などのスペックや耐久性などを重視するなら価格帯が上のテントがおススメという評価も見られますが、天気のいい日なら高いパフォーマンスを発揮してくれるでしょう。
インナーテントの必要性
では、なぜインナーテントは必要なのでしょう??
わざわざ2枚構造にするには、それなりの理由があるんです。
大きく三つのポイントがありますので説明していきますね。
結露防止
ひとつめのポイントは、結露を抑える効果があることです。
インナーテントはもともと通気性をよくする目的で使われるため、メッシュ生地で作られているタイプが多いです。そのため、通気性が非常に高くなります。
同時に、フライシートとインナーシートの間に空間ができるため、外気と内気の温度差を緩和してくれて、結露を抑えるのにたいへん効果があります。
ただし、通気性が良い=風通しが良いということですので、フルメッシュタイプにようにメッシュ部分が広くなればなるほど、寒い時期は注意が必要です。
虫よけ
インナーテントは、外側のフライシートと合わせて2重構造になるため、ひと昔前に自宅の寝室に吊るした、虫よけの「蚊帳」(かや)のような仕組みになります。
出入りする時に開けっ放しにしないようにしたり、開閉をできるだけ短時間で済ますように気を付ければ、居住空間内への虫の侵入を防ぐ効果があります。
防寒(保温効果)
先に書いた通り、2重構造になることによって、居住空間内の密閉度があがり、インナーテント内の温度が早く上昇します。
また、外気を2枚のシートで遮断するため、寒気の侵入を抑え、内部の暖気が漏れるのを抑える効果があって、テント内の保温効果がより高まります。寒い時期の秋冬のキャンプには必須アイテムといえますね。
インナーテントの種類
インナーテントには主に二つの種類があります。
それぞれメリットもデメリットもありますので、皆さんのキャンプのスキルや人数、場所などのスタイルによって選ぶと良いと思います。
吊り下げ式
吊り下げ式のインナーテントは、まず最初にテントのポールを組み立ててから、ポールにインナーテントのフックを引っ掛けていく形式のものです。
引っ掛けるだけですので、組み立ても撤収も非常に楽で簡単です。初心者の方や時間を節約したい方にオススメですね。
デメリットとしては、ポールを併用するために強度がやや弱いのと、使用中にフックが外れると、インナーテントが崩れてしまうことになってしまうので注意が必要です。
スリーブ式
テントのスリーブ:ポールを通す穴にポールを通してから組み立てていくのをスリーブ式インナーテントと言います。
全てのポールに均等に荷重がかかるため、安定した強度を確保できます。
また、吊り下げ式のようにフックが外れて分離してしまう心配もなく、風にも強いのが特徴です。
デメリットとしては、設営にある程度の力が必用なのと、撤収時にスリーブとポールの接続部分が外れないようコツが必要で、やや時間がかかってしまいます。
インナーテントの素材
インナーテントにもいくつかの素材があります。
主に四つの素材がありますが、それぞれメリット・デメリットがあるので、キャンプの時期やスタイルによって選びましょう。
メッシュタイプ
最も多いのがこのタイプです。通気性がよいため、風通しが良く換気にも優れています。
その分、インナーテント内の温度は下がる傾向にあるため、暑い時期の使用がオススメです。
ナイロンタイプ
ナイロンの最も優れているのは「軽い」ことです。
また破れにくい丈夫な素材でもありますので、キャンプギアの増えがちな冬季のキャンプにオススメです。
コットンタイプ
通気性も吸水性もよいコットン=綿でできているため、結露の防止効果も高く、湿度があり温暖な時期にオススメです。
ポリエステルタイプ
フライシートやタープで最も汎用性の高い素材です。
それは、なにより軽量で丈夫な素材だから。耐久性も高いので初心者にもオススメです。
インナーテントは単体でも使える?
では、インナーテントはそれ単体でも使えるのでしょうか??
答えは「イエス」です。でも、メリットよりもデメリットの方が多いため、ある程度のキャンプ歴があり慣れた方以外には、単体での使用はあまりオススメしません。
■単体利用のメリット
設営が楽
重いフライシートが無い分、持ち運びも設営・撤収もかなり楽になります
真夏のキャンプは快適なシーンも
夏場のキャンプはどうしてもテント内が暑くなってしまいます。
日陰や朝晩であれば、メッシュ生地のインナーテント単体ですと快適に過ごせます
■単体利用のデメリット
中が丸見えになってしまう
メッシュ素材の場合は中が丸見えになってしまいます。着替えはひと工夫必要ですし、人の目が気になる人には不向きですね。
大雨など、天候の急変に弱い
基本的に「インナー」で使用するものです。中には防水性のあるタイプもありますが、インナーテントは雨には弱いため、急な降雨には不向きといえます。
また、メリットとして真夏の快適性に触れましたが、キャンプの場所によっては冷え込み が厳しく、真夏でも寒くなることがあるため注意が必要です。
単体で購入できるインナーテントも
そうはいっても、インナーテントを活用するために単体で購入することもできます。
たとえば、既に持っている大型のテントやのシェルター型テントの中にインナーテントを設営したり(前述した、最近はやりだしたカンガルースタイルですね)、フライシートだけ持ってる人にもインナーテントを設営するのは機能が向上してオススメですね。
気を付けたいのは、自分のスキルや目的、季節などによって、どんなタイプのインナーテントを選ぶか、です。
吊り下げ式なのか、スリーブ式なのか生地は風通しの良いメッシュなのか、より保温効果の高いナイロンなのか。。。
また、サイズをしっかり確認しないと、入りきらなかったり、逆に小さくて居住空間が狭くなってしまったりしますので気を付けましょう。
ちなみに、最近は自立式のインナーテントもあります。「自立式」という文字通り、ポールがついていて単体でも自立するタイプです。簡単ですし、一人用のものを選ぶとプライベート空間が確保できて快適性が増しますよ!
インナーテントを試したい方はレンタルがおすすめ
色々と検討すべき点があるインナーテントですが、なかなか決め手が見つからない。。という方も多いのでは?
そんな時は、まずはレンタル品で試してみるのもアリだと思います。
初心者向けの物なら、設営も楽なテントに、ひと通り必要なグッズも全て揃ったセットがオススメです。
Snow Peak(スノーピーク)
アメニティードームM
こちらは設営が超簡単なテントとしても人気。
冬のキャンプに必要なグッズも6点セットになっていて、初心者でも安心です。
タナベスポーツでも人気のアメドMで冬キャンプが大満喫できるセット
Nordisk(ノルディスク)
アスガルド12.6
ゆったりくつろげる空間があるのが人気のアスガルド12.6
こちらはコットン素材で見た目にもオシャレなテントセットです。
こちらも冬のキャンプに必要なグッズは6点ついているので、初心者でも安心です。
ノルディスク製のインナーテントも付属していますので、こちらも快適に過ごすことができますよ!
憧れ!ノルディスクの人気テントでキャンプを大満喫!
インナーテントを取り入れてキャンプをもっと楽しく快適に!
いかがでしたか??「インナーテント」という言葉はあまり聞きなれない方もいたかもしれませんが、実はとても重要なアイテムということがおわかり頂けたかと思います。
インナーテントに限らず、キャンプグッズは多種多様ですので、色々と検討するのは楽しみのひとつですね!
つい、あれもほしい、これもほしい。。となるのが嬉しい悩みだと思いますので、まずはレンタル品で試してみるのが賢い選択だと思います。
自分の好みに合ったキャンプグッズを選ぶためにも、ぜひタナベのレンタルを活用してみてください!